「偽善の顛末」、どこまで続くぬかるみぞ

猪瀬知事:「借用証の封筒は保管せず。スタッフが処分」
徳洲会グループから5000万円の提供を受けていた東京都の猪瀬直樹知事は6日の都議会一般質問で、5000万円返却後に徳田毅衆院議員から郵送されてきたとされる「借用証」について「(借用証が入っていた)封筒は保管していない」と答弁した。事務所に毎日大量の郵便物が届くため、スタッフが処分したという。/ 猪瀬氏は資金提供が発覚して4日後の記者会見で「借用証」を公表し、郵送されてきたものと説明していた。折り目がなく、押印などもない不自然な体裁だったため、封筒の公開を求める声が上がっていた。【和田浩幸】(毎日新聞・13/12/06)

猪瀬知事:徳洲会に便宜、再度否定…都議会、来週集中審議
東京都議会の代表質問が5日あり、徳洲会グループから5000万円を提供されていた猪瀬直樹知事は「個人として借り入れ、徳洲会側に便宜を図ったことはない」などと従来の弁明を繰り返した。各会派とも「信じる都民がいるとは思えない」と厳しく批判。9、10日に総務委員会を開き、知事を呼んで最大で12時間の集中質疑をすることを決めた。/ 都内で病院や老人施設を運営する徳洲会グループの事業展開について、当時副知事だった猪瀬氏は「認識はなかった」と説明。問題発覚後、徳田毅衆院議員側と連絡を取ったことについては「徳田氏の秘書から特別秘書に連絡があった」と述べ、口裏合わせとの指摘を否定した。
都には利害関係団体から借金などをした職員を懲戒処分する内規があり、中西充総務局長は「副知事にも準用される」と明言したが、猪瀬氏は内規違反の認識があるかどうかは答えなかった。

折り目のない「借用証」を公表したことを追及されると「本物で間違いない。封筒は(折らずに)入る大きさだった。速達や書留ではなかった」と述べるだけで、配達記録などを公表する意向は示さなかった。
今月3日に政治資金パーティーを開いたことは「中止も考えたが、キャンセルは迷惑がかかり、支持者から希望もあった。批判は甘んじて受ける」と弁明。進退を問う質問に「都政を停滞させてはならない。一緒にやらせていただきたい」と答弁すると、議場に怒声が飛び交った。【川口裕之】(同右・13/12/05)
人間が腐るのは簡単ではないと思うのですが、人によりけりであるというのも頷けます。列島の首都の頂上に登り詰めたのはわずかに一年前。政治の世界に入ったのは数年前でした。それが完膚なきまでに汚穢に塗(まみ)れて、なお塗れようとしているのです。早すぎる腐敗というほかありません。

釈明とか弁明などというも恥ずかしい、嘘に嘘を重ねています。というよりは嘘から嘘が出てきて止めようがないという為体(ていたらく)でしょう。「嘘から出た実(まこと)」といいます。「うそで言ったこと、そのつもりでなかったことが、偶然に実現すること」(明解国語辞典)この場合の「実」とはなんでしょう。また、「嘘も方便」という。「その目的をとげるためには、時にはうそをつくことも必要だ」(同前)この痴児はこちらの方ではないか。方便で嘘を語ったとすれば、それで何をしたいのか。

写真は自身が書いたという「借用書」なるもので、「完全な原本」と宣った代物です。封筒に入れて返送されてきたというのに折り目も何もついていない。まさしくみずからが、あわてて作成した「原本」にちがいない。わたしには都民ではないから、知事選の投票権はありません。あってもきっとこの御仁には投票していなかった。でもなんと四百三十万余票を入れてくださったのも都民だったと言えば、やがて怒りの矛先はわが身に突き刺さる、ブーメランの如くに、です。選良が非選良であった例には事欠かないのも現実です。
“Power tends to corrupt, and absolute power corrupts absolutely .”(John Emerich Edward Dalberg-Acton)だそうです。いや、もっと端的に言えば、大でも小でも「とにかく、権力は腐敗なんだ」ということでしょう。
あるいは飛んでもない企みが「実演」されているのか。それなら、黒幕はいったいだれなのか。
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ぼくはすでに東京を逃げ出して四十年以上たちますから、この間の「都痴事」のでたらめぶりに怒りを爆発させずに済んでいます。でも島の住人としては、虫唾が走りっぱなしです。旧聞になったのかどうか、イノセなにがしの虚偽・虚言は、ある意味では今日の政治家の悪徳ぶりを象徴するという意味では「先陣を切って」いたと、今なら言えます。禊はすんだといわぬばかりに、のこのこと出回っているようですが、ゲスですね。その前の痴事、その後の痴事、さらにそのあとの痴事と、メトロポリタンの首長に人材を得ない不幸も、まさしく、ナポリタン?、いやメトロポリタンクラスです。政治家は大といわず小といわず、虚偽虚言の癖を持っていなければなれないものらしい。ならば、ぼくだって、と思わないでおないんですが、ざんねんながら、「厚顔」「無知」のレベルで、ぼくなどはるかに歴々には及ばない。


現痴事は、その中でも突出しているんじゃないですか。見上げたもんだよ、屋根やの…とわいいませんが、極めつきの虚飾人間ですね。いわく学歴詐称、これはすでに何十年も前から指摘され、批判されていましたが、無事これ名馬ならぬ迷政治家です。ぼくならずと、ちゅうしょうであれば「名誉棄損」となるにもかかわらず、この御仁は(内心の動揺はみえないが)、我関せずというがごとくに、素知らぬ顔。解せないのはぼくが小心だからか。「名誉棄損」は「藪蛇」とにらんでいるからか。「打草驚蛇」という熟語もあります。とすれば、御仁は「蛇」か。
政治家は平気でとてつもない嘘がつけなきゃ、とでもいうのでしょうか。
鷽(うそ)の来てあけぼのゝ庭に胸赤し (水原秋桜子)
鷽替えのどこまでつづく泥濘(ぬかるみ)ぞ(飯野武骨)
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●鷽替え神事=「うそ替え神事」とは、木彫りの鷽鳥(うそどり)を毎年取り替えることによって、「今までの悪しきをウソとなし、全ての吉(よき)に鳥かえる」とするもので、古くから天神信仰のみに伝わる独特のものです。
私たちの身に振りかかった一年間の凶事を「嘘(うそ)」と考え、天神様の「誠(まこと)」に替えていただき、正しい幸運を招くという意味の神事です。全ての鷽鳥は、1月25日9時より行われる初天神祭の神事を終えたのち、9時半頃からの頒布となります。

- 初めての方は、最も小さい鷽鳥からお始め下さい
- 神事の縁起物ですので、鷽鳥は一人一体に限ります
- 神事の縁起物ですので、郵送での頒布は行っておりません
- 準備した鷽鳥がなくなり次第、神事も終了となります
(千葉神社 https://www.chibajinja.com/shinji/usokae/index.html)
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