米国が「人権立国」になる日は…

13th -憲法修正第13条- 2016  1時間 40分ドキュメンタリー
現代の米国の社会問題に、アフリカ系アメリカ人の"大量投獄"がある。黒人が犯罪者として逮捕されやすい事実を学者、活動家、政治家が分析するドキュメンタリー。(https://www.youtube.com/watch?v=krfcq5pF8u8
『13th -憲法修正第13条-』(13th)は、エイヴァ・デュヴァーネイ監督による2016年のアメリカ合衆国のドキュメンタリー映画である。人種差別、法と政治、そして大量投獄の関係性に踏み込んだ作品である。タイトルの13thは合衆国憲法修正第13条(奴隷制廃止条項)を意味する。/ この作品は冒頭、アメリカ合衆国前大統領バラク・オバマの発言映像から始まる。それは、「アメリカの人口は世界全体の5%にすぎないにも関わらず、アメリカ人受刑者は世界全体の受刑者数の25%を占めている」という問題提起だ。そして、アフリカ系アメリカ人公民権運動の結果廃止されたはずの奴隷制度が、現代もなお形を変えて残っていると指摘している。(以下略)(wikipedia)

初公開: 2016年10月7日 (アメリカ合衆国)
監督: エイヴァ・デュヴァーネイ
音楽: ジェイソン・モラン
プロデューサー: エイヴァ・デュヴァーネイ、 ハワード・バリッシュ、 スペンサー・アヴァリック

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 Black Lives Matter.いまアメリカで起こっているこの運動は、もはや「黒人差別」に対する抗議運動にとどまるものでありません。とうぜんながら、「人権」そのものを激しく問うものになっています。黒人問題は「白人問題」であり、黒人が自由にならなければ白人もまた自由にはなれないということを明示している Movement であると、ぼくは思います。このドキュメントが明かすアメリカ社会の政治的・制度的・社会的な差別問題、別けても「黒人差別」問題はじつはアメリカ社会の成り立ちからして、不可避の、あるいは必要不可欠の政治経済問題(条件)でもあった。「人権」を問う主体は「一人一人の人間」であるというあからさまな真理も、この社会では数えきれない犠牲者の上で保たれようとしてきたという歴史事実が明かされます。このドキュメントが訴えるところがいかにして自らに届くか、ぼくたちは激しく動かされるはずです。これは間違いなく、ぼくたちの社会における問題そのものでもあるのです。(上の写真、左はAngela Davis。右はAva DuVernay )

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投稿者:

dogen3

 語るに足る「自分」があるとは思わない。この駄文集積を読んでくだされば、「その程度の人間」なのだと了解されるでしょう。ないものをあるとは言わない、あるものはないとは言わない(つもり)。「正味」「正体」は偽れないという確信は、自分に対しても他人に対しても持ってきたと思う。「あんな人」「こんな人」と思って、外れたことがあまりないと言っておきます。その根拠は、人間というのは賢くもあり愚かでもあるという「度合い」の存在ですから。愚かだけ、賢明だけ、そんな「人品」、これまでどこにもいなかったし、今だっていないと経験から学んできた。どなたにしても、その差は「大同小異」「五十歩百歩」だという直観がありますね、ぼくには。立派な人というのは「困っている人を見過ごしにできない」、そんな惻隠の情に動かされる人ではないですか。この歳になっても、そんな人間に、なりたくて仕方がないのです。本当に憧れますね。(2023/02/03)