死刑執行への立ち合いも権利

ダニエル・リー死刑囚。米首都ワシントンで(撮影日不明、2019年12月6日提供)。(c)AFP PHOTO /Spokane Police Department

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【7月11日 AFP】米連邦政府による死刑執行が来週、17年ぶりに行われる予定だったが、インディアナ州連邦地方裁判所は10日、立ち会いを希望していた被害者遺族が新型コロナウイルス感染拡大防止で移動を自粛するため刑の執行延期を求めたことを受けて、執行を見合わせると発表した。/ 白人至上主義者のダニエル・リー(Daniel Lee)死刑囚(47)は、1999年にアーカンソー州で銃器取引業者の男性とその妻、8歳の娘を殺害した罪で有罪となり、インディアナ州の刑務所で今月13日に薬物注射による死刑を執行される予定だっ/た。/ だが、殺害された少女の祖母、アーリーン・ピーターソン(Earlene Peterson)さんら遺族は今週、新型ウイルスの感染拡大を受け、死刑執行の延期を要求。死刑執行に立ち会う権利を行使するか、コロナ危機の中、移動を控えて自分たちの健康を守るかという厳しい選択を迫られたと述べた。/ インディアナ州南部地区連邦地方裁判所のジェーン・マグヌススティンソン(Jane Magnus-Stinson)裁判長は、延期要請を受諾。遺族の弁護士は、この決定に関して検察は最高裁まで争うことができるが、そういう事態にならないことを願うと述べた。しかし米司法省は10日夜、予定通り13日の死刑執行を求めて申し立てを行う姿勢を示した。/ ピーターソンさんは死刑に反対しており、ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権に対し、リー受刑者への恩赦を何度も求めてきた。だがトランプ政権は、今年の夏に死刑執行を4回予定しており、執行は犯罪被害者のためだと主張している。
 米国では、大半の犯罪事件は州レベルで裁かれるが、テロや人種差別犯罪など重大事件の裁判は連邦政府が担う。/ 過去45年間で連邦政府が死刑を執行したのは3人だけ。その1人、ティモシー・マクベイ(Timothy McVeigh)元死刑囚は、168人が死亡した1995年のオクラホマシティー(Oklahoma City)連邦政府ビル爆破事件の実行犯として死刑判決を受け、2001年に刑を執行された。/ 連邦政府レベルで最後に死刑が執行されたのは2003年。(c)AFP

 アメリカの裁判制度はこの社会とは異なります。基本的には各州が独立して裁判権を有しますが、事案によっては連邦政府が裁判を主宰するのです。その扱いの違いは上の記事に出ているとおりです。また、死刑執行に際しても、遺族や関係者が望めば立ち会うことが可能です。これもこの島社会と異なっているのは事実ですが、それが進歩している(人権に配慮している)といえるかどうか、大いに疑わしいとぼくは考えています。「死刑(薬殺)」の存在自体は野蛮であることに変わりはないからです。どこにおいても死刑制度を残す(守る)国家は、その理由として「犯罪被害者(遺族)」の感情を慮ってと、似たようなことを言いますが、死刑を望まない遺族の感情は無視される(考慮されない)のです。同程度の犯罪を犯したものでも、。当該州の裁判で量刑が異なるのも残された課題です。しかし、ここでも一番最後の問題は「死刑制度」の存廃を挙げないわけにはいきません。このことに関しては、これからも思案し続けるつもり。

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投稿者:

dogen3

「上を思えば限りがないと、下を見て咲く百合の花」になれるものなら、という想いです。それこそ、「高嶺の花」ですが。「昨日は俗人 今日は僧、生涯胡乱(うろん)これがわが能」と自称した一休さんは、一面では「相当な人物」だったと、歳をとるとともに思わされています。