忘れられた囚人たち

 「いつの新聞を開いてみても、世界のどこかで誰かが、意見や信仰を政府から認めてもらえないために、投獄され、拷問を受け、処刑されているという記事を目にする……そして読者は、うんざりするような無力感をおぼえる。しかし、人権侵害に対するその嫌悪感を、世界中の人びとがひとつの行動へとつなげることができれば、必ず何らかの効果をもたらすことができるにちがいない….」(ベネンソン『忘れられた囚人たち』より)

「1961年のある朝、英国の弁護士ピーター・ベネンソン(1921-2005)は、一片の新聞記事に目を奪われました。それは、当時軍事政権下にあったポルトガルで、学生二人がカフェで「自由のために!」と乾杯したために逮捕され、7年の刑を受けた、という記事でした。 

 記事は当時、東側、西側そして第三世界の各国で、意見の違いのために獄中にあった人びと6人を取り上げました。軍や警察、国家権力によって自由を奪われ、人びとの記憶から消されてしまう人びと。だがそうした人びとを忘れずに、声を上げ続けていく世界規模の市民運動があれば…..記事は読者たちにそう呼びかけたのです」(アムネスティ・インター・ジャパン)

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Peter Benenson, 83; Founded Amnesty International in 1961(Los Angeles Times)

By MYRNA OLIVERFEB. 27, 200512 AM TIMES STAFF WRITER

Peter Benenson, the British lawyer who founded the human rights organization Amnesty International with his stated goal “to condemn persecution regardless of where it occurs or what are the ideas suppressed,” has died. He was 83.

Benenson died Friday night at John Radcliffe Hospital in Oxford, England, of pneumonia, Amnesty International USA spokesperson Wende Gozan said Saturday. Benenson had been in ill health for several years.

With a social conscience developed in early childhood, he laid the foundation for Amnesty International in 1961 after becoming incensed over an article he read about the imprisonment of two students in Portugal. The youths were sentenced to seven years after their arrest at a Lisbon cafe for drinking a toast to liberation from then-dictator Antonio Salazar.

Benenson set off for the Portuguese Embassy in London to protest, but suddenly decided to get off the subway at Trafalgar Square and went inside the church of St. Martin-in-the-Fields to think.

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● アムネスティ・インターナショナル=各国の政治犯,思想犯など,人権侵害に苦しめられている「良心の囚人」を,イデオロギーにとらわれず国際的に救援することを目的とする組織。政治犯救済国際委員会ともいう。 1961年 10月,ロンドンで発足。本部はロンドン。 56ヵ国に支部があり,5300以上のグループが加盟している。初代議長の S.マクブライドが 74年に個人としてノーベル平和賞を受賞,77年には組織として同賞を与えられた。日本支部は 70年1月に猪俣浩三らによって設立され,73年には関西グループも発足。 2000年には外務省と法務省から社団法人として認可され,国連との協議資格をもつ日本で初の非政府組織 NGOとなった。日本に政治亡命保護法を制定させる運動や在日外国人の権利拡大運動などを行なっている。(ブリタニカ国際大百科事典)

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投稿者:

dogen3

「上を思えば限りがないと、下を見て咲く百合の花」になれるものなら、という想いです。それこそ、「高嶺の花」ですが。「昨日は俗人 今日は僧、生涯胡乱(うろん)これがわが能」と自称した一休さんは、一面では「相当な人物」だったと、歳をとるとともに思わされています。