萩咲て 家賃五円の 家に住む

(唱歌「虫の声」明治四十五年初出)

あれ松虫が 鳴いている
ちんちろ ちんちろ ちんちろりん
あれ鈴虫も 鳴き出した
りんりんりんりん りいんりん
秋の夜長を 鳴き通す
ああおもしろい 虫のこえ

 思いつくままに、さらにおぼつかぬ記憶を頼りに

くろがねの 秋の風鈴 鳴りにけり(蛇笏)
今日よりは 何に見立ん 秋の月(漱石)
野ざらしを 心の風の しむ身かな(芭蕉)
白露も こぼさぬ 萩のうねりかな(芭蕉)
白萩の しきりに露を こぼしけり(子規) 
萩咲て 家賃五円の 家に住む(子規)  (2020/08/24)